お見合いおばさんの良縁祈願

行動を起こす事から、思いも寄らない“縁”が起こる

2005年07月13日 19:13

2ヶ月前に入会されたR子さん(30歳)が事務所にやって来たのは夕方の6時。

「橋本さん。実はワタシ・・・いちばん最初、ここにお邪魔した時に橋本さんがお話されたとおりになってしまいました。」

(R子さんが初めてここに来た時・・・はて?何を話したっけ??? あっ!そうか!)

「えぇ~、そうなの!ひょっとしてイイお話があったの?」

「ハイ。実はそうなんです」

「それで、そのお話はうまくいきそうなの?」

「ええ、お蔭様で来月の末に結納することになって・・・。
でも、すみません。結果的に橋本さんのお仕事にはならなくなってしまって、
ワタシ的にはそれが少し心苦しいんです」

「何を言うてるの? そんなん、あなたの希望が叶う事が一番やないの~。
おめでとう!よかったね~」

「ありがとうございます。
橋本さんにそんな言葉をいただいて嬉しいです。正直、ホッとしました」

私の感覚ではR子さんと初めてこの事務所で会ったのは
「ほんのついこの前」という感じです。

彼女の話によると、昼休みにフラッと入った喫茶店で
手にとった「ハナコ・ウエスト」をペラペラめくっていると
名物お見合いおばさんとして私が紹介されていたそうです。
その数ヶ月前から漠然と「結婚に対して、何か始めないとなぁ・・・」と、
考えていたR子さん。
その記事を読んで
「へぇー、結婚相談所なんて考えもしなかったけど、
何か気さくそうなおばちゃんやし、行ってみようかなぁ~」
そんな軽いノリで、その場所からあかね屋に連絡されたのです。

さっそく、その日の夜にやって来たR子さん。
面談した感じでは、結婚に対し特に切迫感を持っておられる様子もないようでした。
それから2時間ほどお話をしたところ、

「私、今日このまま入会して帰りたいんですが・・・」。

「でも、あなた今日、たまたまハナコを見てウチ(あかね屋)の事を知っただけでしょ?
何も今、決めなくていいのよ」。

「いえ、もう充分に理解できましたから。
それとこのままでは何も始まらないので・・・」。

という何とも気楽な感じで、入会手続きの書類に記入するその姿を見て
私は言ったのでした。

「あのね、R子さん。不思議なもので、こ
うして誰かの手を借りて結婚に向う行動を始めるとね、
今まで見えなかった縁が、見えてくるようになるんですよ」

「えっ?それってどういう意味なんですか?」

「たとえばね、彼氏にしたい男性に求める要素って
外見とか会話のセンスとか、デートの時にどうエスコートしてくれるとか、
とにかくドキドキ、ワクワクさせてくれる相手か、どうかみたいな眼で見てしまうでしょ。
でも結婚相手となると、堅実さとか誠実さとか“華”の部分だけじゃない
安定感も重要になると思うのよ」。

「はぁ~、そう言われてみれば、確かにそうですよねぇ~」。

「私の言っている意味、分かるでしょ」。

「ハイ!分かります」。

「当たり前のことだけど、そうした異性としての魅力とか
色気以外の部分も含めて男性を見ていくと、以前から自分の近くに居た人なんだけど、
それまでとは全く違う見え方をしてしまう事ってあるんですよ。
“あぁ~この人って案外、いいお父さんになりそうだなぁ”とか、
“自分の夢とか何かに賭けるとか、男としての野心は無いみたいだけど、
それって逆の見方をすると、永く穏やかでいられるのかなぁ”みたいな・・・」。

「うん、うん」。

「だからこういうところ(相談所)を利用して、お見合いを何度かしていると、
意外とお見合い相手より、以前からの知り合いとか会社の同僚が、
本当は自分にとっての“理想の相手”だったって事に気づいて、
最初の思惑とは全然違う結婚のされ方をする人が今までも何人も居たんですよ。
私にとっては別ルートで結婚されると成婚料がいただけないので、
ビジネス的には痛いんだけど・・・(笑)。
でも、どんなカタチであれ、お世話した人が希望を叶えてくれることに
勝るものはないですから、全然、OKなんですけどね」。

「そうなんですね」

「そう。だからR子さんのお世話も、私なりに精一杯やらせてもらいますけど、
私を通じたルートだけが結婚につながる道とは限らないことは分かっておいて欲しいのよ。
これは責任を回避しているのではないよ。あなたが結婚に向われる行動を起こすと、
これから出会う人はもちろん、もう既に自分の周りに居る人との中にも縁というか、
可能性が見つかる確率が高くなるって事」。

「よ~く、わかりました(笑)。何か楽しみになってきたなぁ~!」

「でも、“今日の今日”に行動できるあなたは凄いね。
資料請求されて半年、一年経ってもまだ入会するかどうか決められない人も多いのに・・・」

「へぇー、そうなんですか? 私なんか、いったん興味を持ったら、
とにかく自分の目で確かめないと気が済まないんだけどなぁ・・・(笑)」

「では、R子様、これから頑張りましょう!」

「ハイ!よろしくお願いします」

それから彼女はお見合い相手を選びに2度ほど事務所を訪ねてくれました。
そして入会してちょうど一ヶ月目で、初めてのお見合いをしましたが、
お付き合いには至りませんでした。

その直後のことでした。 
彼女のお婆様が亡くなりご親戚一同が十数年ぶりに各地方から集まられたそうです。

その親戚の中に「運命の人」がいたのです。
まだ幼い頃、何度か一緒に遊んだことのある従兄のY君。
お通夜、お葬式、初七日の法要。
短期間ながらも一緒にいる時間を過ごすほどにお互い意識するようになったそうです。

その一部始終を話してくれたR子さん。

「どう?もし、あなたが初めてここに来た時、私とあんな話になってなかったら、
今のような状況があったと思う?」

「いやぁ~、それは無かったでしょうね。
たぶんそんな眼で彼を見れなかったと思うんですよ。これって不思議ですよね~」

「それが“縁”というものですよ。でも、これはあなたたちのお婆さんが引き合わせてくれたんやね。
喜んではるよ、きっと」

「あっ!ホントですね!」

「お婆さんも見てはるから、しっかりした家庭を築いてね!」

「ハイ! 頑張ります」

新しい行動を起こせば、次の現実がやって来る。
R子さんの結婚から改めて学ばせてもらった私でした。

R子さん お幸せに!

投稿者 Akaneya : 19:13 | コメント (5251)

職場で寿退社が発表された。先輩の婚約、後輩の婚約。

2005年07月07日 19:42

「えっ~?彼女、結婚するの!」
たとえば、職場の後輩の結婚報告を聞いた時と先輩のそれとではどちらがインパクトがる?

ここ2ヶ月ほどお見合いを控えていた女性会員のW子さんから突然、電話があった。
「橋本さん、今日、仕事の帰りに事務所に行ってもいいですか?」

「それはいいけど、7時すぎまでお客さんなのよ。それ以降でもいい?」

「はい!急に無理を言ってすみません。では、7時半ちょうどにお邪魔します。」

「でも、W子さん、今日の今日って急にどうしたの?」

「それは事務所でゆっくりお話します。とにかく橋本さんと話がしたいんです・・・」

いったい、どんな相談なんだろう?

声のトーンから察する限り、それは決してウキウキするような内容ではないようです。
そして、約束の7時半ちょうどに彼女は事務所の階段を駆け上がって来ました。

「W子さん、いらっしゃい。ちょっと待ってて。今、お茶入れるから」

「あっ、橋本さん、どうぞお構いなく!」
お茶などいいから、早く私の話を聞いて!
そんな切迫感が、彼女の態度から伝わって来ました。

「で、どうしたの?」

「実は私の会社に5つ上の先輩がいるんですけど、その人が結婚することになって・・・」

「あぁ~そうなの」(彼女の5つ上なら今年で40歳だ)

「で、その人、凄く仕事ができる人で、今まで全くオトコを寄せ付けないタイプというか・・・恋愛とか結婚なんていうイメージのない人だったんですね・・・」

「そんな先輩が突然、結婚するって話を聞いて・・・それであなたはどう思ったの?」

「もちろん、人間的にも尊敬できる人ですし、結婚されるということ自体は本当に“おめでとうございます”って素直に思えるんですけど・・・」

「気持ちは“おめどうとう”なんだけど・・・あなたの中で釈然としないものがあるの?」

「実は・・・そうなんです。言葉で上手く言い表せないんですけど。こんな気持ち、会社の友達には言えないでしょう?何か、その先輩に嫉妬しているみたいで・・・。てっ、言うか、決して嫉妬なんかじゃないんですけど、複雑なんです。私ってどこか変なのかなぁ?って思って・・・」

「ひょっとして、その先輩の人は、あなたたちにとって“最後の砦”みたいな存在だったのと違う?“あの人でも結婚していなんだから・・・”とか、“いくらなんでも、あの先輩より私の方が早くお嫁に行くだろう”みたいな・・・もちろんあなただけじゃなくて、職場の女性みんなが勝手にそんなイメージを持ってたんじゃない?」

「あ~!そうかも知れない・・・。」

「その人には“お相手”がいるってことをあらかじめ知っていれば、別に驚きもなかっただろうけど、全く予測が無い中で突然、婚約されたという事実を突きつけられたから、“最後の砦”が無くなった。だから少し動揺してるのよ。これがあなたより後輩の人だったら、そんなショックはなかったかもね。」

「うゎ~!それ、図星です。何でそんな事まで橋本さんは分かるんですか?」

「だって、今の話と同じような事がきっかけで入会される方が多いからよ」

「へぇ~!そうなんですか!・・・。実は今日その先輩の寿退社の報告を聞いてから、おめでたい話なのに心から“おめでとうございます”って思えない自分って“何て嫌な女なんだろう”って、ちょっと自己嫌悪になってたんですよ。だから、どうしても話を聞いてもらいたくて・・・。何や、そうなんかぁ~(笑)」

よく考えたら、私たちの他人に対するイメージづけはいつも勝手なものですね。学校や職場、ご近所など全ての人間関係の中で、無意識のうちに自分の都合のいい解釈をしている事ってよくあります。たとえば勉強でも、仕事でも「俺がアイツに負けるわけがない」とか、「いくらなんでも、○○に関してはあの人より自分の方が上だ」みたいな意識ってほとんどの人が持っていると思うんです。で、それが覆された時のギャップ。

「何でアイツが俺よりいい点数をとってんねん!」。
「何でアイツのほうが俺より評価が高いんや!」。

その瞬間はショックを受けますよね。
私も思い込みの激しいほうでしたから、よくありました。

「それにしても、あなたの先輩は見事やね」。

「えっ~何が見事なんですか?」

「だってプライベートでは結婚準備を着々と進めながら、職場では一切そんな素振りすら見せず、仕事に専念して、全てが決まってから報告する。その“潔さ”が私はカッコいいと思うんよ」

「あっ~言われてみれば、そうですね~ 先輩の仕事ぶりから、“この人は結婚して家庭に入るタイプじゃない”って、みんなが勝手に思い込んでいただけですものね」

「さぁー、感心している場合じゃくて、今度はW子さん。あなたの番ですよ!」

「そうですね。もうこんな時間ですけど、今からお見合いのファイル、見せてもらっていいですか?」

「どうぞ、どうぞ! でも少しは気が晴れましたか? W子お嬢様(笑)」

「ハイ! 随分。今日はあかね屋さんに来てよかったぁ~ でも単純ですね、私って」

「あなただけじゃなくて、みんなそんなものですよ」

「そうなんですか?」

「だって、会社ではどんなバリバリのキャリアウーマンでも一皮むけば、“女の子”ですよ。私から見ればね・・・。だから、今さら他人にできない話は、遠慮なく私にしなさい(笑)」

「ハイ! わかりました。これからもよろしくお願いします」

他人から見れば、本当に些細なことですが、そんな些細なことを一つひとつ乗り越えながら、会員さんのみんなが早くそれぞれの願望を手にして欲しい。
二杯目のお茶を煎れながら、しみじみと思うのでした。

投稿者 Akaneya : 19:42 | コメント (2066)

たった14ヶ月で入会・結婚・離婚・再入会・再婚をやってのけたA実さんの執念

2005年07月06日 19:47

一昨年の10月に入会されたA実さん、(当時29歳)。2回目のお見合いで2つ年上の男性とお付き合いに入り、2ヶ月で婚約。そして桜もまだ五分咲きの3月末に盛大な結婚式を挙げられました。彼女から電話があったのはそれから10日後のこと。
「あら!A実さん。新婚旅行は楽しかった?」

「橋本さん、実は私・・・ちょっと相談したいことがあるんです。できるだけ早いうちに時間をとっていただけませんか?」

何とも言えない沈んだ声に胸騒ぎがしました。
彼女が事務所にやって来たのはそれから2日後の夜。とても新婚2週間の新妻とは思えない、その表情から「ひょっとして、まさかA実さん?」その思いがよぎった瞬間、

「橋本さん、私たちもうダメです」

「えっ~えっ?ダメって、まだ、式から2週間も経ってないでしょう!何がアカンの~?」

「(私の話を)聴いてもらえますか?」
それから彼女の長い、長い独白が始まりました。

●婚約が内定してから、彼のお父さんが結納から式場とその日取り、招待客、新居に至るまで全てを一人で取り仕切って推し進めたこと。
●そこに自分たち新婚夫婦の意見を差し挟む余地が無かったこと。
●新婚旅行から帰ってくると、新居の冷蔵庫に入りきれないほどの食材がビッシリと詰まっていたこと。
●それらに対して、彼からの気遣いどころか、終始、そんな事を疑問に思う「君の方がおかしい」というような態度だったこと。
話を聴いている限り、お父さんの立ち振る舞いに、多少の行き過ぎはあったにせよ、全ては「わが子を想う親心」がさせたもの。始まった矢先から「そんなに目くじらを立てるような事じゃないのと違う?」と思うのですが、彼女にとっては耐えられないくらいの苦痛だったようです。

A実さんは短大を卒業してすぐに、親から自立。以来、ここまで約10年間、ずっと一人暮らしをしながら堅実な生活をしてきました。そして結婚に際しても、誰の援助も必要としないだけの充分な貯金もされていました。それだけ自立心が強い性格だからこそ、彼のお父さんの行動が「行過ぎた干渉」にしか、受け取れなかったのでしょう。

「それで、A実さん、ダメってこれからどうするの?」

「いろいろ話し合った末、離婚することで合意しました。お互いこれだけ価値観が違う以上、どう考えても、ちゃんとやっていけそうにありませんから」

「えっ、えっ~? (はっ、早やっ!) もう、結論を出したって、ホントにそれでよかったの?」

「ええ、もう決まった事ですから。で、橋本さん。私、絶対このままでは終わりたくないんです!」

「それって、どういうこと?」

「だから、もう一回、橋本さんにお世話になりたんです!」

「私はいいけど、しばらく時間を置いてからでもいいんじゃないの?」

「いえ、少しの時間でもこんな気持ちのままでいるのがイヤなんです! 何とかお願いします!」

「・・・。A実さんの意志がそこまで固まっているんだったら、もう一回がんばりましょう」

「あ~よかった。よろしくお願いします!」

「女の一念、岩をも通す」と言いますが、願望達成に向けて強烈な意思を持つ女性の行動力には、しばし圧倒されます。

それからすぐ、彼女は精力的にお見合いを重ね、早くも2ヶ月目でお付き合いできる一歳年上のお相手にめぐり合いました。
そしてまたそれから6ヵ月後・・・

「橋本さん。ご報告なんですけど、お蔭様で、このあいだ無事に彼からプローポーズされました!正式に結婚するのは、まだもう少し先になりますけど・・・」

「あらぁ~そう! よかったねぇー A実さん。で、両家のご家族とも納得済みなの?」

「ハイ!もちろん。そこは何とか上手くいっています」

「そうかぁ~! 凄いなぁ・・・。でも、あなたの行動力には感服やわぁ~」

「いえいえ、これも橋本さんのお陰です!」

「そんなことないよ。普通ならどんな理由であれ、心の傷が癒えるまでは、なかなか次の行動とはいかないもの。」

そう言いながら、ふと私は20年前の自分を思い出しました。
当時52歳だった主人を癌で亡くした後、その四十九日の法要を待たずして、自分の仕事を始めるために本町に事務所を構え、「あかね屋」の名で法人登記した日のことを・・・。

考えてみれば、女のほうがその点はずっと強くて、ある意味で薄情なのかも知れません。

「A実さん、おめでとう。でも、もう今度は戻って来たらアカンよ!」

「ハイ 分かってます! でもこの1年と少しの間、橋本さんのお世話を受けて、私も随分と成長させてもらいました!」

「あらあら、そう言っていただけたら私も頑張った甲斐がありましたですワ!(笑)」

「また、これからもよろしくお願いします!」

だから、よろしくお願いされたら困るんだって! 
A実さん、あなたのために・・・。

投稿者 Akaneya : 19:47 | コメント (1789)

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