颯爽と現れ、そして爽やかにあかね屋を卒業して行った東大クンが教えてくれたもの。
去年の2月のことですが、ある男性から面談申し込みの電話を受けました。
「先日、資料請求をさせてもらったFと申しますが、一度そちらにお伺いしたいと思いまして・・・」。
Fさんと言えば、確か3日前に資料を送ったばかりなのに、早速面談を希望されるなんて男性では珍しい
女性と比べると男性は総じて忙しいのか、面倒臭さがりなのか、実際に連絡されるまでに時間がかかります。
「はい、はいFさんですね。早速ありがとうございます。え~と、いつぐらいでしたら、ご都合がつかれますか?・・・明日の7時ですね。分かりました。その時間なら大丈夫です。では、明日の7時ということで、お待ちしておりますので、よろしくお願いします」。
そして、次の日。約束の7時ちょうどにFさんはやって来ました。
話を聴いてみると、一週間ほど前に歯医者の待合で、「ハナコ・ウエスト」をパラパラめくっていると私が取り上げられている記事が目に入ったらしいのです。興味ついでに自宅であかね屋のホームページを開いてみると、その内容に少し驚いたと彼は言いました。
「結婚相談所のホームページなんて、どこも同じようなことしか書いてない中で、あかね屋さんのは、全く違いますよね。見る人に全然媚びてないというか、逆に“安易に結婚相談所なんかに入会するな”みたいな事が書いてある。こんな辛口の内容をこの業界で堂々と言う人って珍しいと思いましてね・・・。で、ガイドブックも請求して読ませてもらったら、またこれが面白い。“こんな情報出していいの?”くらいに本音を言う人ってどんな人なんやろう?
結婚相談所に入会することなんか、ほとんど考えてなかったんですけど、橋本さんには是非、会いたいなぁと思いましてん!」
彼はお茶を一口すするなり、まくし立てるように言いました。
その言い回しが、何とも力強くまた歯切れがいいのです。
それは一瞬で、「デキル男」を感じさせる第一印象でした。
で、やはり彼はいわゆる世間的にも「デキル男」の部類に属していました。
東京大学法学部卒。
(ギョぇ~東大卒って! このあかね屋で東大出は初めてやぞ~)
大手コンサルティング会社勤務。
コンサルタントとして各企業の再生や買収など経営の重要事項に直接関わる責任ある職務。
経済に疎い私にはピンと来にくいお仕事であるが、相当「頭のイイ人」でないとできない業務であることは確かなようです。
(当たり前か?)
「東大卒のコンサルタント」と聞くと、いかにもエリートで眼鏡の奥の眼光が時よりキラっと光るみたいなイメージだが、彼は実に気さくでユニークな人でした。
ボウズ頭にふち無しメガネ。音楽とファッションはヒップホップ一辺倒だと・・・彼は言いました。
ひっ、ヒップホップ?
(ヒップ・アップと何が違うんやろ?
どっちにしても私は、「さだまさし」しか聴かんから、よう分からん?)
確かにその個性は少し濃いかも知れませんが、彼のような男性が結婚相手のひとりやふたり、自力で見つけられないわけがないと思うのですが・・・。
橋本
「Fさん。こんな事を聴くのは変な話だけど、なぜあなたのような人が結婚相談所を頼らないといけないの?女性と出会う機会が全くないわけじゃないでしょ?」
Fさん
「もちろん、お友達から恋愛に発展していけそうな女性はいますよ。でも結婚相手となると、単なる彼女とはまた違う要素が必要じゃないかな?と思うとこがあって・・・。それで、お見合いの世界で出会う女性って通常、仕事関係とかコンパとか友達の紹介で出会う人とやっぱり何か違うのかなぁ?っていうのが僕の中にあるんですよ。最終的にどのつながりで、誰と結婚するかは分かりませんけど、お見合いっていう経験も含めて“嫁さん探し”をした方が、自分でも納得いく結婚が出来るかなぁと思ってるんです」。
橋本
「なるほどね」。(確かに、彼はよく分かっている・・・。)
結婚相談所の経営者が、こんな事を言うべきことではないのは百も承知の上ですが、彼の考え方にこそ、結婚相談所に入会して対価を払い、「いろんな人と出会う機会を得るというサービス」を受ける「本当の価値」があるのではないかと自分では思っています。
あかね屋の会員さんもその多くは、それぞれ個人の環境の中で全く出会いがないから、ここに来ているのではありません。職場や個人的な交友関係の中で異性の友達もいるし、何かのきっかけさえあれば、彼氏・彼女に発展しそうな人もいるでしょう。しかし、その範囲(人間関係)の広い、狭いは人によって限られているし、「類は友を呼ぶ」で収入や年齢、趣味などのライフスタイルも知らず、知らず似たもの同士の人間関係になりがちです。
たとえば、御堂筋沿いのオフィス街でOLするより、Gパン・Tシャツで通勤できる地元の中小企業で事務することを選んだ女性は、官庁勤務の男性とは一般的には出会いにくい。また、私立の男子高校で数学教師をされている男性は、ブティックの女性店長と知り合う機会も普通では少ないでしょう。
私たちのような結婚サービス機関を利用するメリットは、このような生活の延長線上以外
の人、つまり自分にとって「非日常の人」との出会いによって、自分自身の現実世界を改めて見つめ直すことが出来る点にあると思うのです。
前にもこの日記で、あかね屋に入会され、数回のお見合いを経験し、結局は自分のいとこに当たる男性との結婚を決めた女性の話をしました。
彼女のように自分がいる環境の「外にいる異性」とお見合いしたことで、逆に以前から自分の周りにいた異性がより良く見えてくることが多くあります。
他の人とお見合いするまでは特に意識する異性ではなかったのに、もしかとすると結婚相手としては案外、永く穏やかに寄り添っていけそうだ。とか、逆に秘かに憧れの気持ちを持っていたけれど、結婚相手として見れば、意外に現実的ではないなど。
彼女の場合は正にお見合いを経験したことで、幼馴染の「いとこ」という昔から一番近くいた男性の魅力に気づき、早期に結婚まで発展したのでした。
このような結末の結婚って意外と多いので“「灯台下暗し」型結婚”なんて私の中では、勝手に名前を付けています(笑)。
このように結婚相談所を通じて、自分にとって「非日常の人」と会うことが、改めて自分の求めていた伴侶像をクリアにしてくれる効果が多くあるのです。
「最終的にどのつながりで、誰と結婚するかは分かりませんけど、お見合いっていう経験も含めて“嫁さん探し”をした方が、自分でも納得いく結婚が出来るかなぁと思ってるんです」。と入会の理由を語ったFさんは、その意味を直感的に分かっているのです。
さてこのユニークなFさんのエピソードに話を戻しましょう。
年齢:36歳
学歴:東京大学法学部卒
勤務先:大手コンサルティング会社
職業:コンサルタント
年収:1000万円
会員シートの基本のデータ欄には以上のような内容が記されています。
そして、「これでお願いします」とFさんが持ってきたお見合い写真に、さすがの私も絶句でした。
お母さんが経営するお好み焼き屋さんの玄関で、ヒップホップ・ファッションの彼が人を食ったようなポーズを取っている。
(通常、かしこまったスーツ姿の写真を選ぶ男性がほとんどなのに・・・どこまでもオモろい人やなぁ・・・)
「一応、事実としての経歴はこうですけど、素の僕はこんなんでんねん!」とでも言いたげなFさんの紹介シートが出来上がりました。
「この方、凄く面白そうですね!」
「私にはちょっと着いていけないタイプかも・・・」
彼の紹介シートを見る女性会員さんの反応は様々です。
そして間もなく「どんな人か一度、お会いしたい」あかね屋の女性会員の中から、数名のキャリアウーマンが手を挙げて来られました。
そしてお見合いを終えるたびに彼からその状況を報告する電話が私のもとに入りました。
Fさん:「いや~、橋本さん。今日のKさんですけど、参りましたわ(笑)」
私:「何がどう参ったんよ?」
Fさん:「彼女、無茶苦茶キレますね。もの凄い賢い人ですわ~」
私:「それって、東大の頭脳を持ってもリードできなかったっていうこと?」
Fさん:「そんなん、(僕の頭なんて)関係ありませんって・・・。面白かったけど、僕のような器では、彼女にしてみれば小さいと思いますわ。トホホって感じですけど、まぁ、エエ勉強になりました・・・」
私:「じゃ、撃沈したってこと?」
Fさん:「はい、そのとおりです。完敗ですわ。今回は謹んで身を引かせてもらいます(笑)」
私:「それやったら、しゃーないね。じゃ、お断りということで連絡しときます」
Fさん:「お願いします。それを聞いたら、たぶん彼女もホッとされると思いますわ(笑)」
また別のお見合い後・・・
Fさん:「橋本さん・・・。今日の(お見合い相手)Wさん。マジで可愛いっすね!」。
私:「そうやろ!ええお嬢さんやろ!」
Fさん:「ほんまに、“このまま家に連れて帰ろうかな”って思いましたわ!」
私:「あ~そう! そしたらあなたはOKで返事しといてもいいということやな?」
Fさん:「いや、1日だけちょっと待ってもらえません?」
私:「なんで? 家に連れて帰ってお母さんに会わせたいくらい可愛いかったんやろ?」
Fさん:「いや、(彼女のような純粋な人が)こんな毒気のある僕でいいんか? よ~く考えますわ」
お見合いの時間が終わり、相手と別れるたびに彼はその日あった一部始終を私に報告してきました。まるで小学生が林間学校での出来事を母親にこと細かく説明するような弾んだ声で。
そして、そのようなやりとりが9ヶ月くらい続いたある日、彼から電話がありました。
「橋本さん、今週なんですが、一度事務所に寄ってもいいですか?」
「どうぞ!いつがいい?」
「じゃ、土曜の夕方でも」
「分かりました。お待ちしてます」
その日、Fさんは少し神妙な顔つきで私の前に現れました。
Fさん
「橋本さん・・・、僕、決めましたわ」
橋本
「えっ?ひょっとしてお嫁さんになる人のこと?」
Fさん
「はい」
橋本
「それは良かったやないの!で、どんな女性?」
Fさん
「バーベキュー仲間の一人ですねん。あかね屋さんに入会するずっと前からの友達なんですけど、今まで結婚相手とかっていう意識で見たことなかったんですけど・・・なんでやろねぇ、ここで見合いをさせてもらう度に彼女の事が気になり始めたんですわ・・・」。
橋本
「ああそう。ホンマに良かったね。あなたが初めてここへ来た時に言うたとおりになったね。」
Fさん
「えっ?僕・・・え~と何、言いましたっけ?」
橋本
「言ってたやん。“最終的にどのつながりで、誰と結婚するかは分かりませんけど、お見合いっていう経験も含めて『嫁さん探し』をした方が、自分でも納得いく結婚が出来るかなぁ”って。言ってたやろ?」
Fさん「ああ、言ってましたわ!」
橋本
「言ってたとおりでしょ。今までの環境にいる以外の人と会っていくことで、前から隣にいた人が、より良く理解できたんよ。自分にとって本当に必要な相手って、たぶん自分が一番分かってなかったりするもんよ。それに気づくためにも、一時、外に目を向けたほうがええのよ。」。
Fさん
「そうですね!ここでいろんな女性に会わせてもらって、その度に勉強させてもらったから、たぶん(自分の中で)無意識のうちに考え方がちょっとづつ変わっていったかも知れませんね」。
橋本
「そういうことやね。とにかく、おめでとう!Fさん」
Fさん
「ありがとうございます!でもあかね屋さんに来させてもらって、橋本さんといろんな話ができて、ホンマこの1年ほどの間は面白かったですわ! 」
橋本
「私もあなたのような“濃~い男性”とお付き合いできて、いろいろ気づかせてもらいました。 こちらこそありがとうございました!(笑)。でも本当は私の力で、Fさんの結婚相手を見つけてあげられなかったのは、残念やったけど・・・(笑)」。
Fさん
「いや、いや僕のほうこそ、橋本さんからいろいろ教えてもらって、それぞれ素晴しい女性に会わせてもらって、いい経験になりました。お見合いという(結婚に向けての)実践があったから、自分自身が(結婚相手に)“何を求めているか、何が出来るか”が、よ~く分かりましたし、その結果、今の彼女に対して確信が持てたということですから、入会させてもらったメリットはお釣が来るほどあったんじゃないかなぁ?と思いますよ(笑)」
橋本
「さすが、腕利きのコンサルタントやね。分析の仕方が全然違うわ!(笑)」。
Fさん
「それって、誉められてんのかなぁ・・・?」
何かの本で読んだのですが、世界的にも有名な美術教師は、生徒に絵の描き方を教える際に、こう言うそうです。
「親指を描きたいなら親指を描こうとしてはいけません」。
「親指の周りの空間を描きなさい。それが親指を上手に描くコツです」と。
この名言を「ナニワのお見合いおばちゃん」がそのままパクらして頂くと、
「自分にとって本当にふさわしいパートナーを探したいのなら、自分の外の世界にいる人と数人会ってみてください。これまで漠然と持ち続けてきた結婚へのイメージがクリアになります」と。
“「灯台下暗し」型結婚”をされた東大法学部卒のエリート・コンサルタント。
(洒落のつもりじゃないねんけど・・・)
彼が残してくれた興味深いエピソードはまだまだ序の口です。
また、機会があればここでお話したいと思います。
投稿者 Akaneya : 16:57 | コメント (2232)
行動を起こす事から、思いも寄らない“縁”が起こる
2ヶ月前に入会されたR子さん(30歳)が事務所にやって来たのは夕方の6時。
「橋本さん。実はワタシ・・・いちばん最初、ここにお邪魔した時に橋本さんがお話されたとおりになってしまいました。」
(R子さんが初めてここに来た時・・・はて?何を話したっけ??? あっ!そうか!)
「えぇ~、そうなの!ひょっとしてイイお話があったの?」
「ハイ。実はそうなんです」
「それで、そのお話はうまくいきそうなの?」
「ええ、お蔭様で来月の末に結納することになって・・・。
でも、すみません。結果的に橋本さんのお仕事にはならなくなってしまって、
ワタシ的にはそれが少し心苦しいんです」
「何を言うてるの? そんなん、あなたの希望が叶う事が一番やないの~。
おめでとう!よかったね~」
「ありがとうございます。
橋本さんにそんな言葉をいただいて嬉しいです。正直、ホッとしました」
私の感覚ではR子さんと初めてこの事務所で会ったのは
「ほんのついこの前」という感じです。
彼女の話によると、昼休みにフラッと入った喫茶店で
手にとった「ハナコ・ウエスト」をペラペラめくっていると
名物お見合いおばさんとして私が紹介されていたそうです。
その数ヶ月前から漠然と「結婚に対して、何か始めないとなぁ・・・」と、
考えていたR子さん。
その記事を読んで
「へぇー、結婚相談所なんて考えもしなかったけど、
何か気さくそうなおばちゃんやし、行ってみようかなぁ~」
そんな軽いノリで、その場所からあかね屋に連絡されたのです。
さっそく、その日の夜にやって来たR子さん。
面談した感じでは、結婚に対し特に切迫感を持っておられる様子もないようでした。
それから2時間ほどお話をしたところ、
「私、今日このまま入会して帰りたいんですが・・・」。
「でも、あなた今日、たまたまハナコを見てウチ(あかね屋)の事を知っただけでしょ?
何も今、決めなくていいのよ」。
「いえ、もう充分に理解できましたから。
それとこのままでは何も始まらないので・・・」。
という何とも気楽な感じで、入会手続きの書類に記入するその姿を見て
私は言ったのでした。
「あのね、R子さん。不思議なもので、こ
うして誰かの手を借りて結婚に向う行動を始めるとね、
今まで見えなかった縁が、見えてくるようになるんですよ」
「えっ?それってどういう意味なんですか?」
「たとえばね、彼氏にしたい男性に求める要素って
外見とか会話のセンスとか、デートの時にどうエスコートしてくれるとか、
とにかくドキドキ、ワクワクさせてくれる相手か、どうかみたいな眼で見てしまうでしょ。
でも結婚相手となると、堅実さとか誠実さとか“華”の部分だけじゃない
安定感も重要になると思うのよ」。
「はぁ~、そう言われてみれば、確かにそうですよねぇ~」。
「私の言っている意味、分かるでしょ」。
「ハイ!分かります」。
「当たり前のことだけど、そうした異性としての魅力とか
色気以外の部分も含めて男性を見ていくと、以前から自分の近くに居た人なんだけど、
それまでとは全く違う見え方をしてしまう事ってあるんですよ。
“あぁ~この人って案外、いいお父さんになりそうだなぁ”とか、
“自分の夢とか何かに賭けるとか、男としての野心は無いみたいだけど、
それって逆の見方をすると、永く穏やかでいられるのかなぁ”みたいな・・・」。
「うん、うん」。
「だからこういうところ(相談所)を利用して、お見合いを何度かしていると、
意外とお見合い相手より、以前からの知り合いとか会社の同僚が、
本当は自分にとっての“理想の相手”だったって事に気づいて、
最初の思惑とは全然違う結婚のされ方をする人が今までも何人も居たんですよ。
私にとっては別ルートで結婚されると成婚料がいただけないので、
ビジネス的には痛いんだけど・・・(笑)。
でも、どんなカタチであれ、お世話した人が希望を叶えてくれることに
勝るものはないですから、全然、OKなんですけどね」。
「そうなんですね」
「そう。だからR子さんのお世話も、私なりに精一杯やらせてもらいますけど、
私を通じたルートだけが結婚につながる道とは限らないことは分かっておいて欲しいのよ。
これは責任を回避しているのではないよ。あなたが結婚に向われる行動を起こすと、
これから出会う人はもちろん、もう既に自分の周りに居る人との中にも縁というか、
可能性が見つかる確率が高くなるって事」。
「よ~く、わかりました(笑)。何か楽しみになってきたなぁ~!」
「でも、“今日の今日”に行動できるあなたは凄いね。
資料請求されて半年、一年経ってもまだ入会するかどうか決められない人も多いのに・・・」
「へぇー、そうなんですか? 私なんか、いったん興味を持ったら、
とにかく自分の目で確かめないと気が済まないんだけどなぁ・・・(笑)」
「では、R子様、これから頑張りましょう!」
「ハイ!よろしくお願いします」
それから彼女はお見合い相手を選びに2度ほど事務所を訪ねてくれました。
そして入会してちょうど一ヶ月目で、初めてのお見合いをしましたが、
お付き合いには至りませんでした。
その直後のことでした。
彼女のお婆様が亡くなりご親戚一同が十数年ぶりに各地方から集まられたそうです。
その親戚の中に「運命の人」がいたのです。
まだ幼い頃、何度か一緒に遊んだことのある従兄のY君。
お通夜、お葬式、初七日の法要。
短期間ながらも一緒にいる時間を過ごすほどにお互い意識するようになったそうです。
その一部始終を話してくれたR子さん。
「どう?もし、あなたが初めてここに来た時、私とあんな話になってなかったら、
今のような状況があったと思う?」
「いやぁ~、それは無かったでしょうね。
たぶんそんな眼で彼を見れなかったと思うんですよ。これって不思議ですよね~」
「それが“縁”というものですよ。でも、これはあなたたちのお婆さんが引き合わせてくれたんやね。
喜んではるよ、きっと」
「あっ!ホントですね!」
「お婆さんも見てはるから、しっかりした家庭を築いてね!」
「ハイ! 頑張ります」
新しい行動を起こせば、次の現実がやって来る。
R子さんの結婚から改めて学ばせてもらった私でした。
R子さん お幸せに!
投稿者 Akaneya : 19:13 | コメント (5251)
職場で寿退社が発表された。先輩の婚約、後輩の婚約。
「えっ~?彼女、結婚するの!」
たとえば、職場の後輩の結婚報告を聞いた時と先輩のそれとではどちらがインパクトがる?
ここ2ヶ月ほどお見合いを控えていた女性会員のW子さんから突然、電話があった。
「橋本さん、今日、仕事の帰りに事務所に行ってもいいですか?」
「それはいいけど、7時すぎまでお客さんなのよ。それ以降でもいい?」
「はい!急に無理を言ってすみません。では、7時半ちょうどにお邪魔します。」
「でも、W子さん、今日の今日って急にどうしたの?」
「それは事務所でゆっくりお話します。とにかく橋本さんと話がしたいんです・・・」
いったい、どんな相談なんだろう?
声のトーンから察する限り、それは決してウキウキするような内容ではないようです。
そして、約束の7時半ちょうどに彼女は事務所の階段を駆け上がって来ました。
「W子さん、いらっしゃい。ちょっと待ってて。今、お茶入れるから」
「あっ、橋本さん、どうぞお構いなく!」
お茶などいいから、早く私の話を聞いて!
そんな切迫感が、彼女の態度から伝わって来ました。
「で、どうしたの?」
「実は私の会社に5つ上の先輩がいるんですけど、その人が結婚することになって・・・」
「あぁ~そうなの」(彼女の5つ上なら今年で40歳だ)
「で、その人、凄く仕事ができる人で、今まで全くオトコを寄せ付けないタイプというか・・・恋愛とか結婚なんていうイメージのない人だったんですね・・・」
「そんな先輩が突然、結婚するって話を聞いて・・・それであなたはどう思ったの?」
「もちろん、人間的にも尊敬できる人ですし、結婚されるということ自体は本当に“おめでとうございます”って素直に思えるんですけど・・・」
「気持ちは“おめどうとう”なんだけど・・・あなたの中で釈然としないものがあるの?」
「実は・・・そうなんです。言葉で上手く言い表せないんですけど。こんな気持ち、会社の友達には言えないでしょう?何か、その先輩に嫉妬しているみたいで・・・。てっ、言うか、決して嫉妬なんかじゃないんですけど、複雑なんです。私ってどこか変なのかなぁ?って思って・・・」
「ひょっとして、その先輩の人は、あなたたちにとって“最後の砦”みたいな存在だったのと違う?“あの人でも結婚していなんだから・・・”とか、“いくらなんでも、あの先輩より私の方が早くお嫁に行くだろう”みたいな・・・もちろんあなただけじゃなくて、職場の女性みんなが勝手にそんなイメージを持ってたんじゃない?」
「あ~!そうかも知れない・・・。」
「その人には“お相手”がいるってことをあらかじめ知っていれば、別に驚きもなかっただろうけど、全く予測が無い中で突然、婚約されたという事実を突きつけられたから、“最後の砦”が無くなった。だから少し動揺してるのよ。これがあなたより後輩の人だったら、そんなショックはなかったかもね。」
「うゎ~!それ、図星です。何でそんな事まで橋本さんは分かるんですか?」
「だって、今の話と同じような事がきっかけで入会される方が多いからよ」
「へぇ~!そうなんですか!・・・。実は今日その先輩の寿退社の報告を聞いてから、おめでたい話なのに心から“おめでとうございます”って思えない自分って“何て嫌な女なんだろう”って、ちょっと自己嫌悪になってたんですよ。だから、どうしても話を聞いてもらいたくて・・・。何や、そうなんかぁ~(笑)」
よく考えたら、私たちの他人に対するイメージづけはいつも勝手なものですね。学校や職場、ご近所など全ての人間関係の中で、無意識のうちに自分の都合のいい解釈をしている事ってよくあります。たとえば勉強でも、仕事でも「俺がアイツに負けるわけがない」とか、「いくらなんでも、○○に関してはあの人より自分の方が上だ」みたいな意識ってほとんどの人が持っていると思うんです。で、それが覆された時のギャップ。
「何でアイツが俺よりいい点数をとってんねん!」。
「何でアイツのほうが俺より評価が高いんや!」。
その瞬間はショックを受けますよね。
私も思い込みの激しいほうでしたから、よくありました。
「それにしても、あなたの先輩は見事やね」。
「えっ~何が見事なんですか?」
「だってプライベートでは結婚準備を着々と進めながら、職場では一切そんな素振りすら見せず、仕事に専念して、全てが決まってから報告する。その“潔さ”が私はカッコいいと思うんよ」
「あっ~言われてみれば、そうですね~ 先輩の仕事ぶりから、“この人は結婚して家庭に入るタイプじゃない”って、みんなが勝手に思い込んでいただけですものね」
「さぁー、感心している場合じゃくて、今度はW子さん。あなたの番ですよ!」
「そうですね。もうこんな時間ですけど、今からお見合いのファイル、見せてもらっていいですか?」
「どうぞ、どうぞ! でも少しは気が晴れましたか? W子お嬢様(笑)」
「ハイ! 随分。今日はあかね屋さんに来てよかったぁ~ でも単純ですね、私って」
「あなただけじゃなくて、みんなそんなものですよ」
「そうなんですか?」
「だって、会社ではどんなバリバリのキャリアウーマンでも一皮むけば、“女の子”ですよ。私から見ればね・・・。だから、今さら他人にできない話は、遠慮なく私にしなさい(笑)」
「ハイ! わかりました。これからもよろしくお願いします」
他人から見れば、本当に些細なことですが、そんな些細なことを一つひとつ乗り越えながら、会員さんのみんなが早くそれぞれの願望を手にして欲しい。
二杯目のお茶を煎れながら、しみじみと思うのでした。
投稿者 Akaneya : 19:42 | コメント (2066)