コロナ問題が収束した後の結婚事情



コロナ渦による「外出控え」が定着しつつあるこの週末も、お見合いの立ち会いが数組あり、朝から大阪駅周辺を歩きました。

当然、人通りは今まで見たことがないほどの少なさです。この大阪駅らしくない異様な風景に、夢を見ているような不思議な気持ちになりました。

これらの影響を受けて私たちの仕事も大きく変わることを求められています。


結婚相談業界も今、ZOOMなどウェブでのコミュニケーションツールを活用したお見合いをするように推奨されています。

私もその準備をしなければならないようになりました。慣れないことをやるのは本当にストレスで、正直、頭が割れそうになります(苦笑)

それでも、できるようになった時には、またいろんな可能性が広がっていくことを信じて、

今はとにかく耐えています。

さて、こんな大変な時をしのぐには、想像力が必要だと私は思っています。


何を想像するかというと、このコロナ渦が落ち着いた数ヶ月後のことです。

さすがに今は、一時的にお見合いの数は減っています。


でも、これが一段落すると、また積極的に婚活に取り組む人が増えていくと私は予想しています。

「大人の婚活」のなかでも書かせてもらいましたが、人は大きな危機に直面すると、「他者とのつながり」を求めるようになります。


そのような「人の心の動き」があることをこの仕事をつうじて、強く感じたのは、9年前の東日本大震災のときでした。


震災以降、男女の、それも特に女性の結婚に対する意識が高まったことで、結婚件数が伸びました。


また私たちのような結婚相談所に入会する方が全国的に増えるなど、大きな動きがありました。

この時、多くの人が結婚によって「他者とつながること」を求めたのは、危機を目の当たりにしたことによって、生存本能が反応したせいでしょう。


それから少し経って、私が仕事でお世話になったある独身女性の方はお手紙で当時の心境を

次のように語ってくれました。

「東京の会社にいたあの日、私が痛感したことは“自分は親以外に誰の安否を心配しているのだろう?”


私のことを大丈夫かと心配してくれる身近な人がいないという孤独でした。


子どもたちを思い、夫婦で連絡をとり合いながら、夜中に家路につく同僚を見ては、私は誰もいない部屋に一人戻っても『余震でつぶされたら誰にも発見されないだろうなぁ』などと考えてしまい、朝まで会社に残っていました。


親きょうだい以外にも、ともに思いやれる人がいるというのは、生きるうえで大きな力になりますよね。


昨日、橋本さんにお会いして、家族を得る安心と同時に、家族をつくる覚悟も必要だと思いました」

一般的に人は結婚することの目的を「幸せになるため」と考えがちですが、今のような大変な状況に見舞われたとき、助け合える相手がそばにいる。


つまり、誰かと家族になることによって、「不幸を避けられる」という利点も結婚にはあるのではないか?


そのような、逆の考え方があってもいいということを彼女の言葉から気づかされ、それを本にも書きました。


今回の世界的な災難のあと、まったく同じではないにしても、多くの人々の結婚に対する考え方が、それ以前のものとは大きく変わるのではないかと私は想像しています。

ご多分に漏れず、私も仕事面では今、かなりの苦戦を強いられていますが、必ず来るであろう、その変化の時に備え、今はひたすら力を蓄えていこうと思っています。