
「新型コロナ感染拡大の影響により・・・」新聞もテレビもすべてのニュースはこの言葉からはじまります。
当然ですが、私たちの仕事も相当な影響を受けています。
この1ヶ月内に決まっていたお見合いも、日程の変更をしなければならないことが多く、その調整だけで一日が終わることもあります。
「大変なことになりましたね。いつになったら落ち着くのでしょうね?」
それが相談所同士で交わすあいさつになっていますが、このコロナの問題、最近は、
あと1年とか1年半とか「長期戦を覚悟するべき」という論調が主流になりつつあります。
前回のメルマガでは、今後、お見合いや会員さんとの面談を、ZOOMを介して行うよう準備を進めているというお話をしましたが、先日、「ZOOMお見合い」の1回目がありました。
今はとにかく、この方法に慣れることが大事だということで、結婚相談所同士が何社か集まり、ZOOMでの勉強会が開催されるなど、この業界も今の環境に適応するために動き出しています。
私もこの10日くらいの間に東海地方とか中四国とか各地方の経営者とZOOMを介したミーティングに参加しました。
私個人の印象では、パソコンの画面をとおした対話に対し、意外にも違和感がなく、話が盛り上がると、実際にその相手と直に対面しているような気持ちになりました。
そして、ミーティングが終わった後も、実際の人同士の集まりが、お開きになった時とさほど変わらない感じの余韻があり、「これは使えるなぁ」と実感しました。
最終的に没原稿になったのですが、「大人の婚活」で「遠距離のお付き合い」が意外に上手くいくというお話を書きました。
たとえば、東京に住む男性と大阪の女性がお見合いし、その後、遠距離のお付き合いになるのですが、2人の間に距離があるぶん、それを超えて会った時にお互いが特別な気持ちになる。
そして、それが高じて恋愛感情が芽生え、そのまま成婚に至るというパターンです。
だから、あえて自分の生活圏内にいない人と会うこともご縁をつかむ一つの方法なのだと。
そういうことを本では伝えたかったのですが、これから増えていくであろうZOOMでのお見合い、また交際には、これと同じような心の作用を当事者たちにもたらすのではないだろうかとふと思ったのです。
たとえ近くにいる人であるとしても、離れている感覚。
それはある意味、「擬似的な遠距離恋愛」と言えるかもしれません。
今の状況が続くと、人と会うことが以前よりも特別なことになるから、実際に本人と会えた時に心がどう動くか?
もちろん、期待を裏切られることもあるでしょうが、「1回の出会い」を貴重なことと考える人が増えてくるような気がします。
これはお見合いや結婚に限らずですが、これからさらに人と直に接することが、希少なことになってくるぶん、「会うに値する人」になることが、その人自身のあらゆる願望をかなえていくことにつながっていくのでしょう。
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