自分は結婚するのか、しないのか。
それを見極めるための婚活
あかね屋の会員さん全員が「自分は必ず結婚する」という意志をもって活動をしているわけではありません。
そう言うと、「じゃぁその人たちは何のために婚活しているの?」と不思議に思われるかもしれません。
今はひと昔前までのように、結婚することが人生の必須事項ではなくなりました。
結婚する、しない、そのどちらをとるかはその人の自由。
こうして自由になった、それ自体はいいことなのでしょう。
だけど、人は選ぶ自由を与えられた途端、逆にそれが悩みになるという、皮肉にもそのような矛盾が心に生じるのだそうです。
「そもそも自分は本当に結婚がしたいのか?」
「自分にとって、結婚は本当に必要なのか?」
でも、そんなことを考え続けているだけでは答えはでてこない。
それなら、その答えをだすために、同じく結婚をテーマに活動している多くの異性と会ってみる。話をしてみる。お付き合いをしてみる。
そこで自分が何を感じるか?それを自分の「結婚に対する答え」にする。
「結婚に対する自分探し」とも言うのでしょうか?
このように結婚するか、しないかを見極めるために婚活をされている会員さんも、今では少なからずいらっしゃいます。
かれこれ10年も前のことだったでしょうか?
入会手続きに来られたJ子さんという女性(当時:33歳)が、次のように言い切った姿を昨日のことのように覚えています。
「私、結婚できてもできなくても、どっちでもいいんです。ただ人生の最後で、なんであの時、私は真剣に結婚と向き合わなかったのだろうと後悔するようなことはしたくない。だから私は、橋本さんのアドバイスを受けながら婚活しようと決めました」
彼女は終末医療を専門にする病院に勤める看護師として、多くの方々の人生の最期を看てこられました。
「これまで多くの患者さんといろんなお話をしてきました。中には大きな会社の社長さんや有名な大学の先生もいました。どんな人にも共通することは、人生の終わりを前にして、やり残したことを後悔していることです。“どうしてあの時、思い切って行動しなかったのだろう”って。私はできる限りそういう悔いを残さない生き方をしたいと思うようになりました。今回、あかね屋さんに入会するのも、そのひとつだと思っています」
当時はそんな考え方の婚活もあるのかと驚きましたが、今ではあの時のJ子さんと同じ考え方をもって入会される方が増えました。
結婚をしたか、しなかったか。
それがどうであれ、どのようなプロセスを経た上でのそれだったのかが大事なのではないか?
J子さんのお話からもうかがえるように、何かに挑戦して失敗することよりも、何もしないで後悔することのほうが失望は大きい。
そうであるなら、結婚に対する「自分の答え」を出すための活動。
それを目的とした婚活があってもいいのではないかと考えるようになりました。