自分に合った婚活の方法は何なのか?
大手企業が手がける結婚情報サービス会社を筆頭に、私たちのような仲人がお世話をする小規模の結婚相談所、また婚活パーティーを専門に出会いの場を提供する業者など、男女共に未婚率が上がり続けると同時に婚活サービスに携わる業者が年々増え続けています。
それらに加え、利便性が高く低予算で婚活を始められる「婚活アプリ」がここ数年で大きく利用者を伸ばしています。
結婚に向けた活動を始めることは決心できたとしても、今はあまりにも、その手段が多すぎて、何から始めればいいかわからず、なかなかその第一歩が踏み出せないというお話をよく聞きます。
また、いずれかの方法を決めて婚活を始めたものの、自分には適していなかったのか、成果が出ないまま時間とお金を無駄にしてしまったということもよくあるようです。
このページでは、あなたが自分に合った婚活の方法を決めるための参考情報として、各種婚活サービスそれぞれの特徴や利点などを説明させていただきます。
婚活サービスはおおまかに言うと
1.データーベースでのマッチング型
2.仲人を介したお世話型
この2つにわかれる。
「データーベースでのマッチング型」とは?
大手企業や有名企業、またそれらのグループ会社に多いのが「データーベースでのマッチング型」の婚活サービスです。結婚相談業というより、「結婚情報センター」と名付けるほうが、そのサービス内容が理解しやすいかもしれません。
「データーベースベースのマッチング型」とは、会員さんが入会時に申告した結婚相手に対する希望条件や価値観などの情報をデーター化し、相性の合いそうなお相手をAIがマッチングさせ、お見合い候補として紹介します。それにお互いが合意すれば、お見合いが成立するという方式です。一応、担当者は付きますが、あくまで紹介が主業務ですので、会員さんそれぞれの、交際の過程で生じた問題などには、積極的に介入しないことが基本のようです。
(ただし、オプションによって、会員さんからの相談に応じるコースを用意している会社もあるようです)
このような「データー上でのマッチング」を基本とする会社を介しての出会いにおいては、それが最終的に結婚に至っても、途中で交際が終わることになっても、そのすべてのプロセスはご本人同士の自己責任、自己完結で進める。ということを念頭においておくことが大切だと言われています。
「とにかく、多くの情報があればいい。自分はアドバイザーなど、他者の指導を受けたり、アドバイスされたりすることなく、自分の意志で結婚相手を見つけていきたい」という、自立された「恋愛上手な方」には、このようなシステムが合うのかもしれません。
「仲人を介したお世話型」とは?結婚相談所って実際にどんなお世話をしてくれるの?
一般的に「結婚相談業者」は全国展開しているような大きな会社は少数で、その他は地域密着の中小規模事業者がほとんどです。
多くの場合、中小規模の「結婚相談所」が数十社、数百社単位でグループを組み、そのネットワークをつうじて、それぞれの会員さん同士をマッチングさせ、お見合いから交際のフォローをし、成婚へと導くサービスを提供しています。
ちなみに当社は業界最大手で一部上場企業のIBJ(日本結婚相談所連盟)に加盟しています。
IBJに加盟している相談所は全国で2350件を超え、その各相談所に登録されている会員さんは全国で6万3000人にも達しています(すべて2020年2月現在)。
このように、男女とも結婚相手は全国の方々が対象となりますので、大阪在住の女性と東京在住の男性がご縁で結ばれるなど、距離を超えたご結婚も珍しくありません。
ここでは「結婚相談所」の仕組みについてお話しします。
「結婚相談所」を介した婚活の流れ
私たちのようなネットワーク型の「結婚相談所」は、そのグループ内の各相談所(当社では全国のIBJ加盟の相談所)が、ポータルサイトに自社の会員さん情報を公開しています。会員さんはご自身が入会されている相談所をはじめ、他社会員の情報を閲覧することができ、その中からお会いしてみたい人を選び、サイト上で見合いを申し込みます。
例えばA相談所の会員でSさんという男性が、B相談所の会員であるMさんという女性に、お見合いのお申し込みをしたとします。
B相談所を通じてMさんから「OK」の返事が来れば、双方の相談所同士でご本人たちの都合を確認して、日時や待ち合わせ場所を調整し、お見合いが決まります。
こうしてお見合いをしていただいた後、それぞれの担当相談所がご本人にお相手に対する印象や今後、お付き合いを希望されるか、お断りをいれるかどうかの確認をし、それぞれの担当相談所を通じてその意思をご本人に伝えます。
そこで、お互いが「お付き合い希望」ということであれば、連絡先を交換し交際を始めていただき、また、「ご縁がなかった」ということであれば、次のお見合いに向けて、再びご本人に合いそうな方を探していただきます。
以上のような流れが「相手探し」の一般的なパターンです。
そして、交際に進んだ場合も、途中で「何度か会ってみたけど、うまくいきそうにないので、交際をやめたい」とか、またそれとは逆に、「自分としては結婚を前提に真剣にお付き合いしたい」などの気持ちに変化がおこります。そのどちらの場合においても、その意思は双方の相談所を経由してお相手にお伝えし、問題がないようにフォローします。
良さそうに見えても、実はこんなデメリットもあります。
ここまでお伝えすると、結婚情報サービス会社は情報を提供するだけで、あとは会員さん任せ。かたや、結婚相談所は状況に合わせて、いろいろお世話してくれそうというイメージを持たれると思いますが、結婚相談所にも短所がないわけではありません。
今、述べたような結婚を希望する男性と女性との間に立ち、その「ご縁」を育てたり、実らなかった「ご縁」をあとでトラブルにならないよう処理していくわけですから、相談所のアドバイザーにはそれ相当の対人関係における調整力や折衝力が要求されます。
もちろん私自身も会員さんとの関わりの中で、常に誰からも満足をいただける100点満点のコミュニケーションができるわけではありません。実際に多少の不満は持ちながらも、あえて「大人の対応」をしてくれている会員の方もいらっしゃることと、自省することもよくありあます。
「仲人をとおしたお世話型」とは、そこに人が介するわけですから、その担当者の対応や相性によっては、時に「不満を感じることもあるかもしれない」と、そのような想定もした上で、検討するほうが無難なのかもしれません。
恋活・婚活アプリの流行で、ますます複雑になった婚活方法
今やマッチングアプリは恋人や結婚相手探しの手軽なツールとして、5人にひとりが使っていると言われるほど浸透しているようです。婚活を始める上で、結婚情報サービス会社や結婚相談所に入会するのは、金銭的にも心理的にもハードルが高いと考えられる方にとっては、まずはアプリから始めて、その反応を試してみるのも有効な方法かもしれません。
当社に入会されている会員さんも、以前はアプリを利用しての婚活をしていたという方も多くいらっしゃいます。その方々のお話を聞いてみると、アプリの利用者の結婚に対する意識はまちまちだそうです。何人かに共通したお話ですが、表面的には結婚相手を探すことを目的にしているようでも、実際に何度か会ってみると、結婚に対する意欲はさほど高くなかったり、ただ親しくなれる異性がいればそれでいいというような気持ちで活動されていたり、結婚という目的に対して自分とは温度差がある人が多かったとのこと。そのような経験から、このままでは時間がもったいないという考えに至り、結婚相談所で本格的な活動をすることを決めたそうです。
あくまで結婚することを目的とするなら、そのためのアプリ選びが大切であると言われています。そのポイントは、独身証明など身分証明の提出が義務づけられていること。男女の月額料金が同一であること。その上で料金設定がやや高めであること。運営会社が大手もしくはその傘下の企業で、セキュリティーにある程度信頼がおけるなどを選択の基準にするのが望ましいそうです。
また、このアプリという方法こそ、すべての出会いから交際、そして結婚に至るまでのプロセスを本人同士で進めていかなければなりませんので、マッチングした男女はお互いに、そのコミュニケーション力が問われることになります。そして、何より自己責任の意識が求められるのが、このアプリというツールを活用した婚活方法になるでしょう。