親の寿命と晩婚化、AI時代の結婚について





こちらは2018年5月18日に発行したメルマガ記事です

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「晩婚化」という言葉が

あちこちで語られるようになって、

何年くらいになるのでしょうか?


ふとそんなことを思い、

結婚年齢についてネット検索したところ、

「昔はそうだったんだ」ということを思いだしました。


結婚年齢が20代になったのは、戦後からで、

戦前、特に女性は16歳くらいになると、

親戚縁者などから縁談の話がはいり始め、

10代のうちに嫁ぐのが一般的だったこと。


そう言えば、約20年前に亡くなった私の母も、

実家に嫁いだのは、まだ20歳前だったと、

そう聞いたことがあります。


戦後になると、教育が行き届いたことにより、

結婚年齢は20代に上がり、やがて年月を経て、

女性が社会で活躍するのは当たり前の時代になり、


その影響で初婚年齢が30代後半という方々が、

徐々に増えたことによって「晩婚化」という

言葉が生まれるまでになりました。


あかね屋の会員さんも、

40歳代の方々が約4割近くを占めます。


40代も半ばの年齢になれば、

その親御さんたちの多くが70歳代です。


日本人の平均寿命は男性が80.98歳、

女性が87.14歳と言われていますが、


人間、70歳も過ぎれば、癌や脳卒中など、

命にかかわる大病を患う方も徐々に増えてきます。


私も70歳を迎えた直後、

腎臓に癌が見つかりました。


幸い発見が早かったので、

大事には至りませんでしたが、

2つある腎臓の1つをとりました。


その他も甲状腺の癌をとったり、

道で転んで、右腕を骨折し、手術をしたり、


いろいろ痛い思いもしながら、

今、400名を超える会員さんの

お世話をさせていただいています。


こうして、パソコンのキーを叩いている今も、

会員さんたちの婚活が、現在進行形で動いています。


その中には、今、ご両親のどちらかが、

余命宣告を受けるほどの病と闘病中で、


なんとかまだ生きている間に、

結婚する「自分の晴れ姿」を見せてあげたいという、

そんな切迫感をいだきながら

婚活をされている方もいます。


自分が結婚することによって、

親を安心させたい。喜んだ顔を見たい。


子としての、親を想う切実な気持ちを察すれば、

私も何とか“希望を叶えて欲しい”と、

その人たちのお見合いや面談には、

いつも以上に力が入ってしまいます。


また、こうした事情をもった婚活には、

その切迫感が後押しするのか、

ご縁がどんどん前に進み、

いのまま成婚にたどり着くことも、ままあります。


そうなるのはもちろん、そもそもが

「運命の出会い」だったこと。


それに加え、お相手やそのご家族の理解、協力など、

周囲の人たちの「願いをかなえてあげたい!」

という想いが、結集し、実現したのです。


しかし、同じような事情をかかえた婚活で、過去には、

親を想う気持ちや家族愛が強く働いてしまうがあまり、

本来の“目的から外れてしまった結婚”も、

僅かながらが、何組かありました。



「自分の晴れ姿をどうしても親に見せたい!」


ということだけに集中しすぎたせいで、

結婚式本番が終わった途端、

お相手に対する熱が冷め、


新婚早々に別居生活となり、

結局、数か月後には離婚に至ってしまった。


「えっ?そんなことって、本当にあるの?」と、

思われるかもしれませんが、


あかね屋でも実際にありましたし、

他の相談所からも、たまに同じような事例を

聞くことがあります。


切羽つまった状況におかれた時、

人間は正しい判断をすることが難しくなります。


言うまでもなく、

人が亡くなる確率は100%ですから、


いつの日か、親とお別れする日は必ず来ると、

誰しもが、理屈ではわかっています。


わかってはいても、実際にその時が、

間もなく現実のものになるかもしれないという、


人生でも、そうめったにない

不安や悲壮感を持ちながら、

結婚という目標にむけた行動をする。


考えてみれば、そのこと自体、

相当大変な活動なのです。



考えてみれば、そのこと自体、

相当大変な活動なのです。


たとえば、お仕事でも、

通常の精神状態を保ちづらい状況のもとで、

結果にとらわれれすぎると、

ミスが起きやすくなります。


こと婚活においても同じ。


言い方は悪いですが、石ころさえ、

ダイヤモンドに見えてしまうことはあるようです。



「親に晴れ姿を見せることができなかった」なんて、

そんな大きな後悔をしたくない。


その気持ちはわかります。


しかし、結婚はお相手があって成り立つもの。


たとえ、そのような自己都合、

家族都合があったとしても、

その目的を果たそうとする気持ちが

あまりにも強く出過ぎると、


お相手の方も、そのご家族も、

いらぬ不安や疑問を持つようになります。


そして、それが高じることで、

成婚目前で破談になることもあります。


もちろん、


親であるなら、我が子の晴れ姿を、

幸せに満ちた笑顔を何としてでも見たい。


しかし、その幸せは「本物の幸せ」でないと

意味はありません。


33年前の冬、夫に先立たれる直前の2週間、

長男は大学入試の真っ最中という、

2つの重圧に耐えなければならない時がありました。


“夫の意識があるうちに、

息子からのいい報告を聞かせたい”


場面は違いますが、

そうした切実な思いや緊迫感を経験した

私個人の意見を言わせてもらうと、


たとえ、親御さんに自分の晴れ姿を見せる前に、

親御さんの、その嬉しそうな顔を見る前に、

お別れすることになったとしても、


ご本人は我が子の自分に対するその「想い」を、

どこかで感じ取っている。


孝行したいという「尊い心」を

充分すぎるほど受け取っているのです。


「定命(じょうみょう)」という言葉があるように、

人の寿命は生まれた時から、ある程度は、

決まっているという考えがあります。


だから、これ(=命)はこれ、

あれ(=結婚)はあれという考えも、

どこかでもっておく必要があると思うのです。



「AI(人工知能)が結婚相手を連れてくる時代」


(この記事は2018年5月に配信したメルマガからの抜粋です)


久しぶりのメルマガ配信になってしまいました。


この4月、メルマガに時間を割けれなかったのは、

TV番組の収録があり、

本業以外の業務に手をとられていたからです。


今回はGWに放送予定の日本テレビ制作の

「B面政治家」という情報バラエティーです。


http://www.ntv.co.jp/svf/20171224.html


(5月6日13:15分~14:55 

関東圏のみの放送になります)


私が出演するテーマはもちろん結婚に関する問題。


生涯未婚率が男性は23.37%、

女性は14.06%と過去最高に達している現在、

私たちのような業者以外にAI(人工知能)が

結婚相手を探すというサービスが、既に始まっています。


その内容を言うと、


現在真剣に結婚相手を探している1人の女性に、

AIが推薦してきた数人の男性と

私がお奨めする男性とお見合いをしてもらい、

果たして彼女がどちちらの男性を選ぶのか?


いわば「人間対AI」という今後様々な分野で

議論されるであろうテーマを

“結婚相手探し”という場面をとおし、


その違いを出演者が

侃々愕々(かんかんがくがく)意見を

戦わせるというもの。


AIなんて日ごろ、耳にする言葉ではありましたが、

私もそこまでリアルに考えたことはありませんでした。


しかし、実際には、既にAIによる

男女のマッチングサービスも始まっていることから、

婚活の主流はそれに替わる時代が、

想像以上に早く来るかも知れません。


ただ一つだけ気になることがあります。


「それは、人の感情は常に変化するもの」

という特性まで、AIが理解し、

その上で相手探しをしてくれるのか?という点。


AI自体が何を基にマッチング作業を行うかというのは、

言うまでもなく登録者それぞれの属性や、

結婚相手に求める希望条件などのデータです。


私はそもそもあかね屋の会員さんをはじめ、

婚活をされている方の「相手に求める条件」は、

それが本人にとって“本当の希望”なのか?


常に半信半疑で見ています。


たとえば「結婚相手に求める条件」を

次のように設定している女性がいるとします。


有名大学卒で上場企業もしくは

それに準じる企業にお勤め。


年収800万円以上で40歳まで。


身長は最低170センチ以上。


将来、親との同居をする可能性のない方。


これは、本人が本当に心の底から

希望していることなのか?


というと、実際には、

そうでないことが実に多いのです。


その希望は何に基づいているかというと、

多くは、本人自分ではなく親御さんたちが考える

子供の結婚相手に求める希望であったり、


何となく、それくらいの条件を備えた人なら、

さほど苦労することもなく快適に生活ができるだろう…


というようなイメージを

無意識のうちに刷り込まれた末、

作られられた条件だったりするのです。


なぜかというと、入会当初、

そのような条件の方に絞って婚活を始めたとしても、

実際に結婚したお相手は、その条件からは

離れている方であることが実に多いからです。


かと言って、その本人が

相当妥協した上での結婚だったとか、

そういうことではなく、


最初に設定した条件など忘れてしまうほど、

「本当に自分が結婚したい人はこの人だった」

という方に、会えたということなのです。


多くの人は自分にとって「理想の結婚相手」が

どのような条件を備えた人であるか?など、

厳密に理解していません。


もっと言うと、

「本当の自分はどういう自分なのか」

それをわかっているつもりで、

実際はわかってなどいないのです。


(実際に私自身も、自分がいかなる人間か?など、

この歳になってもまだわかっていません)


本当の自分を知るためには、

自分を映し出す「鏡」のような

役割を果たしてくれるものが必要です。


私はその鏡となるものの1つが、

お見合いをすることだと考えています。


なんて、言われてもどういう意味か?

わかりませんよね(苦笑)


つい数ヶ月前、

実際にあったことで説明します。


たとえば、先ほどの40歳以下で

年収800万円うんぬんといった

条件をもった方との結婚を

希望している女性がいました。


彼女は実際に条件を満たした方、

数名とお見合いしましたが、

結果的にはすべて自分から

「お断り」をしました。


というと、あいにく外見がタイプではなかったとか、

話が合わなかったとかということで、

そうなったと思われがちですが、

それらの中に決定的な理由もなかったそうで、


本人も、それぞれいい人だったのに、

「何となく次もお会いする気になれなかった」という

実に曖昧でモヤモヤした理由でした。


私は彼女に提案しました。


「1度だけでいいから、

あなたが希望していた条件から

少し離れた人とお見合いしてみたら」と。


彼女も自分自身の考え方に、

疑問を持ち始めたタイミングだったので、

それに応じてくれました。


で、その結果どうなったのか?


お互いお見合いから1時間で、すっかり意気投合し、

2カ月半の交際を経て、めでたく成婚退会されました。


退会の手続きに来られた時、

彼女は私に次のように言いました。


「橋本さんがよくおっしゃっていた意味が

やっとわかりました。


お見合いという場で相手の方と会って、

自分がどう感じたか?どう心が動いたか?


それが自分にとっての真実であり、

結婚相手に求めていた条件などは、

2の次、3の次だということ。


彼と初めて会って1時間もしないうちに、

私の心は動いてしまったんです。


後でその瞬間のことを思い出して、

これが本当の自分だったんだと気づかされました。


“本当の私はこういう人が好きなんだ”って。


その時は自分勝手に結婚相手に求めていた条件など、

すっかり飛んでいました」と。


こうして人の気持ちや考えというものは、

日々変わっていくもの。


そして、その変化によって、

行動が変わり、結果が変わる。


AIがそのような、ある意味、

人間の成長や発達過程を理解して

結婚相手を探してくるようになるまでは、

もう少し時間がかかるような気がします。