男女を問わず、入会をご希望されて来られる方々に、
面談の際、私がよくする質問があります。
それは、子供のあなたから見て、
親御さんご夫婦はどのように映っていたか?
両親の結婚生活を見て、あなたは結婚そのものを
どのようにとらえているか?
なぜ、このような質問をするかというと、
多くの人(特に女性)はご両親の姿から、
結婚に対する価値観が育まれるからです。
それらの答えから、半数くらいの方は、
これまでのご両親の結婚生活をさほど良くは
思っていなかったように見受けられます。
父みたいに封建的な考えするような人は、
自分なら受け入れられない。
母のように、父のことを愚痴ってばかりいる、
そんな人生ってなんなの?と思う
それらの経験を反面教師としてとらえ、
私は○○みたいには絶対にならないよう
努力すると、前向きにとらえている人もいれば、
本音を言えば、親を見て育ったせいか、
実際に結婚となれば、慎重にならざるを得ない…
という一歩引いた考えの方もいたりします。
そう言う私も、今振り返れば、実父がいわゆる
「飲み、打つ、買う」の遊び人で、
母が苦労している姿を見て育ちましたから、
夫となる人は、まじめで堅実な人と、
心のどこかで決めていたかもしれません。
逆に、ウチは両親がすごく仲がいい夫婦で…
あれが一般的な結婚生活だとすると、
自分にできるか自信がありません。
なんていう、円満な家庭に育ったことが、
かえってプレッシャーに感じている人もいたりで、
何がいいのか本当によく分かりません。
私たちが自分の将来にいだくイメージのほとんどは、
親が手本になっていたり、基準になっていたりします。
そもそもは他人同士の男女が、
一つ屋根の下で暮らしていくのが結婚ですから、
すれ違うことも、ぶつかることもいろいろあります。
いずれにしても、親御さんご夫婦の生き方が
どんなものであったにせよ、
「自分は自分。親とは違う」と切り離して考える。
そのことをどこかで意識して、結婚活動に取り組むことが、
不必要な回り道をしなくて済むことにつながるのだと、
私はそのように考えています。
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