娘を医者と結婚させたい親心




前回の記事では

結婚相手(主に女性側が男性に求める)の職種を

指定される家族のお話をさせていただきました。


その中でも、求められる職種のトップは、

医師なのですが、その話を書き終える前日、


引き寄せたのでしょうか?


大阪市内で開業医をされているご家族が、

ご両親とお嬢さんの3人で、あかね屋に

いらっしゃいました。


そもそも、お母さんのご実家が

医師家庭であったため、

医師のご主人と結婚されたそうで、

お嬢さんの結婚も同じように

考えておられるとのこと。


「一言に医師といいましても、

診療科目によってランクに上下がありますこと、

橋本さんもご存知だと思います。


ウチは内科ですので、同じ内科の先生で

大阪市内に在住の方をお願いします」


「あの~お母さん、

そういうお約束は出来かねますが…」


私の言葉が聞こえていなかったのか、

それとも都合の悪いことは

耳に入れないようにしているのか、

お母さんは、そのままご自分の話を続けます。


「この子はね、これまで何10人もの男性から

プロポーズされていましてね、

でもその度に主人がダメ出しするものですから…

ねぇパパ(笑)」


「ママ、こんなところで、

余計なことをは言うもんじゃないよ(笑)」


そしてお嬢さんに微笑みかけながら


「●●ちゃん、こういうところで、

何万人単位の男性が婚活しているんだって。


あなたがこんなところに登録されたら、

1日に500人くらい申し込みが来るんじゃない?」


「はぁっはぁっ!ママ、そんなことになったら

さすがに私の身が持たんよ!(笑)」


(何なんだろう?この人たちは…)


まがりなりにも、初対面の人間の前で、

そんなことをあからさまに言いますか?


まるで安っぽい昭和のコントを

見ているようでした。


大阪市内在住の内科医限定などというご希望に、

お応えする自信はありませんので、

ウチではお請けしかねるのですが、


このご家族のご事情からすれば、

現実的なお話ではありますので、


どうか、よその相談所でお嬢様が

良縁に恵まれますことをお祈りし、

お引き取りいただきました。


「娘を●●の妻にしたい」という母の願望。


●●とは、医師や弁護士、会社役員、大学教授、

また▲大学卒、大企業のエリートサラリーマンなど、


一般的に社会的ステータスの高いとされている

職業や立場にある方のところに

娘を嫁がせたい親心ですが、


もちろん私も人の親ですから、我が子の幸せや

自分の安心を求める気持ちは理解できます。


しかし、日々、結婚を望む男女と

そのご家族と接していてつくづく思うことは、

そのような願望を実現したから、

それが「本当の幸せ」とは違うこともある。


ということです。


私たちは日常生活をとおして、社会とか、

自分以外の「外の世界」から、

価値観を無自覚に刷り込まれています。


「●●の妻になりたい」

「娘を●●の妻にしたい」という願望は、


そうなれば「私は幸せになれる」

「私は親として安心できる」という、

よく考えればあまり根拠のない、

そんな「信念」をもってしまうのは、

この「刷り込み」のしわざです。


これからお話する内容は、

私がこの仕事をとおして

経験したり、感じてきたことなので、

あくまで「個人の意見」として

受け流していただきたいのですが、


先ほどあげた、世に言う

社会的ステータスの高いお仕事をされている方、

立場にいる方は、高度な専門性や

優れた能力を備えておられるがゆえ、


その分、どこか偏った性質を

もっている方が多い。


というのが、私個人の印象です。


先日読んだある心理学系の本には、

次のようなことが書いてありました。


ある脳科学の研究結果によると、

たとえば外科医や企業のトップのように、

時に大胆な決断をしねければならない立場にある人、


あるいは弁護士など、場合によっては、

事実を多少曲げたとしても、

依頼者を守らなければならないとか、


場合によって、並はずれたメンタルが必要な

職業に就いている方は、

他者に対する共感性や「感情的な痛み」を

認識する部分が違うというのだと。


そう考えれば、過去から今まで

数10年の記憶をたどっていくと、

何人の方々にそのような特徴がありました。


ある外科部門の権威で、

「神の手を持つ」といわれた医師。


大手航空A社のベテラン・パイロット。


大手外資系コンサルティング企業の役員。


敏腕弁護士のK氏も、T大卒の官僚も、

某地方都市で一番の病院経営者も、

皆さんそれぞれ、ひと癖、ふた癖どころではない、

かなり個性的な面々。


人間としては面白いけど、

伴侶として人生を共に生きるには、

相当の覚悟が必要になりそう。


そんな人ばかり。


けっして誇張した言い方をしているのではなくて、

分野に関らずそれなりの「ポジション」で

仕事をされている方は、凡人の私たちからすれば、

ある意味「変わり者」です。


だから、並みの人では、到底できない

仕事や役割を担えるのです。


「娘を●●の妻にしたい」という母の願望。


それはあっていい。


しかし、それと当人の「幸福」は

必ずしもイコールであるとは限らなこと。


そこだけは押さえておいて欲しいと思います。