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「お見合いがうまくいかない…」仕事がデキるいい女が、なぜか選ばれない理由

更新日:2019年6月10日


「N実さん、またお断りか・・・」

ため息かひとり言か、自分でもあいまいな声が

思わず口から漏れました。


お断りというのは、その日、

N実さんがお見合いしたお相手の方からの

「お返事」です。


時計を見ると、お見合いの時間から、

まだ1時間しか経っていません。


お相手の方は、彼女と別れてから、

その場でご自身が入会している相談所に

連絡を入れたのでしょう。


今回を含めると、N実さんの場合、

この3ヶ月で5人の方から「お断り」の返事を

いただいたことになります。


N実さん(33歳)が、

あかね屋を訪ねて来られたのは1年前。


紺のパンツスーツに白のブラウスがまぶしい、


爽やかで、いかにも“デキる女”像を

そのまま絵に描いたような人。


これが彼女に対する第一印象でした。


そして実際のN実さんは、

その見た目どおり、某有名女子大卒、

大手電機メーカーの商品企画部に所属する

本物のキャリアウーマン。


目鼻立ちがはっきりしたお顔にロングヘアが似合う、

正にCMに出てきそうな“仕事美人”です。


会話の内容も終始、そつが無く、

女性によくありがちな内容のないおしゃべりを

長々とするような姿など、彼女からは想像できません。


そんなN実さんの、あまりにスマート過ぎるところが、

逆に「弱点にならないか?」と気になったほどです。


もちろん彼女には、お見合いの申し込みが

次々と舞い込みます。


しかし、意外なことに、

お見合いからなかなか交際に発展しません。


しかも、彼女がお断りのお返事をするその数より、

男性からのそれのほうが多いのです。


私が最初にふと感じた、N実に対する懸念は、

どうやら現実になったようです。


彼女とお見合いをしたウチの男性会員さんは、

次のように言いました。


「N実さんは素晴らしい女性だと思います。

でもね、なんとなく上司と話をしているようで、

最後まで気分が上がらないというか、

リラックスできなかったんです。


たぶん、次に会ってもこんな感じかと思うと、

この時点でお断りしたほうがいいかのと・・・」


たしかに、N実さんに限らず、

自他ともに認めるほどのキャリアウーマンは、


その内面に男性的な要素を持ち、

一緒にいると、あらゆる場面で

相手にそれを感じさせます。


実際、彼女たちの多くは男並み、

あるいはそれ以上の仕事をこなし、

相応の収入を得ています。


もちろん、能力を活かし、

社会で活躍していることは素晴らしい。


しかし、お見合いの際にも、

仕事モードのスイッチを切れないのか、

相手の男性に対し、その「男としての価値」を

“男目線”ではかろうとする。


そんなクセが、

往々にして彼女たちにはあるようです。


お相手の男性は、それを敏感に感じます。


なぜなら、前回も話したように、

男性は常に「仕事と経済力によって評価され、

自分の価値を決められる」という観念に

縛られているからです。


そうなると、その瞬間から女性と一緒にいる時の

高揚感は消えてなくなります。


男性は自分が“仕事が成功した時”の自慢話を

女性に聞いてもらいたいものですが、

女性からのそれらしい話は、聞きたくないのです。


ましてその「女性の仕事」が、

自分よりも優れたものだったとしたら、

より一層の劣等感をもってしまいます。


女性にしてみると、

「そんなプライド、意味がわからない」と

思うでしょうが、男にはそういうところがあると、

理解するしかないのです。


男は一緒にいて安らげる女、元気にしてくる女、

自信を与えてくれる女に愛しさを感じるのです。


銀座や北新地など、夜の街に男が集まるのは、

お姉さんたちとの会話によって、

プライドが満たされるからです。


それほどまでにして男性は、

自己の存在を肯定できる機会を求め、

生きているのです。


N実さんに代表されるように、

女性が社会で活躍すればするほど、

“自身の男性化”は無意識に進んでいきます。


だからこそ、“デキる女性”ほど、

自分をコントールする力が必要になります。


仕事モードから切り替え、

“男性のプライドを満たす”

優しい女性を演じること。


あえて私らしくない言い方をしますが、

これは婚活を成功させるための「戦略」です。


完全な相手を求め、

仮にそんな男性と結婚しても、

そこには「デキる女」としての成長は、

さほどありません。


「デキる女」なら、

それならではの、献身や励ましによって、

完全ではなかった伴侶を

「ひとかどの人物」に押し上げる。


それこそが「デキる女」としての

本懐ではないのでしょうか。


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