
「先週のブログを読み終えた瞬間、決めました。
●●さんとのお付き合いをお断りします」
週明けから、立て続けに数名の女性が、
交際お断りを申し出て来られました。
「私の場合、缶コーヒーじゃないけど、
同じようなことが何回もあって…
彼の心の中に、私はいないんだなぁって」
前回の「缶コーヒーの話」は、私の予想を超えて、
多くの女性の“心に響いた?”ようです。
前回も言いましたが、そもそも男性は脳の作りからして、
そのような相手を察して配慮するという回路が、
女性に比べ発達していないのだそうです。
大雑把に言うと、目の前のことに無頓着で、
人の感情を察するということに(女性ほど)敏感ではないから、
逆に時時の感情に左右されたり、事態に動揺しきることなく、
毎日の仕事を粛々(しゅくしゅく)とこなしていける。
高層ビルが建ったり、高性能のロボットが作れたりするのも、
そんな特性が男脳にはあるからだそうです。
かたや女性の、相手を思い、察し、配慮し、
フォローするという回路は、何のためにあるかというと、
それは育児のためであると。
だから、それは生まれながらにして備わっているし、
年齢を重ねるごとにその精度も高くなっていく。
しかし、男性は残念なことに、その回路を持っていない。
あるいは発達していない。
“そこの違い”が缶コーヒー1本に表れたのです。
というのが前回のおさらいと補足。
では、今回のお題として、
その逆バージョンとなるお話をすることにします。
つまり男性のほうから“交際のお断り”が来る、
ある一つのパターンについてのお話です。
男性がお断りを入れる理由で非常に多いのは、
女性とのコミュニケーションに疲れてしまうというものです。
つまり、会ったときも電話で話す時も、
2人の会話の9割は、常に女性がしゃべっている。
そんな状態が続き、やがて男性が消耗してしまう。
前回のテーマ、
女性が察することができない男性に失望するのと同様、
男性は女性特有の意味不明でゴールが見えないダラダラ話を
延々と聞かされることに心底うんざりするのです。
女性が他者の会話に求めることや果たしたいことと、
男性のそれとは明らかに違います。
たとえば女性同士の会話のかたちは、
今現在の気分とか、つい最近の出来事を口々にしゃべり合い、
それに共感し合うというのが標準のパターン。
そうして相手との距離感を縮め、関係を築いていきます。
会話の内容にあまり意味などなくていい、
とにかくおしゃべりすることで相手との関係を築いていきます。
かたや男性は常に会話に意味を見出そうとします。
相手が言わんとすることの結論、ゴールは何なのか?
そこから逆算して今、どの地点の話をしているのか?
そのように男性は常に言葉の意味や
文脈を理解しようとしながら相手の話を聞いています。
それが結局、仕事の愚痴だったり、友達の悪口だったり、
どうでもいい芸能界の話だったりすると、それは疲れます。
最近も、そのことが理由で壊れた縁がありました。
当事者の彼女は相当なショックを受け、
しばらくふさぎこんでいましたが、
その理由が、自分の独りよがりな振舞い方にあるとは
理解できていません。
ですから、今後また新たな縁が芽生えても、
同じパターンを繰り返しそうで、私もそこを心配しています。
“察する”ができない鈍感男と
“独りよがり”のおしゃべり女。
その“痛さ度合”は似たようなものですが、
どちらもなかなか治りにくいのが難点です。
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