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お見合いは、異なる価値観を学ぶ場でもある

  • 執筆者の写真: あかね屋
    あかね屋
  • 2019年6月28日
  • 読了時間: 4分


テレビ番組の影響により、お陰さまで6月以降、

多くの方々があかね屋にご入会いただきました。


会員さんが増えると、お見合いの件数も増え、

多くの会員さんの活動に勢いが出ているというか、

全体が活性化しているように感じます。


今回の入会で、本格的に婚活を始めた人にとってのお見合いは、

普段ではなかなか出会う機会のない立場の人と会ったり、

今まで経験したことのないような刺激や発見があるようです。


たとえば、先日も次のような組み合わせのお見合いがありました。


女性は堅実なサラリーマン家庭で育ったお嬢さん(Nさん)で、

男性は創業から2代目を継いでいる社長さん(Iさん)です。


お昼に近い時間だったため、

自己紹介がてらの軽い談笑の時間も早々と済ませ、

Iさんはあらかじめ予約していたホテルのレストランへ、

彼女をエスコートしました。


コース料理と食後のお茶を含め、約2時間を一緒に過ごした後、

Iさんは彼女が帰宅するに都合のいい駅までタクシーで送ってくれた上、

さらに駅前のお菓子屋さんで車を降り、

“ご家族へのお土産にどうぞ”と

ケーキの詰め合わせまで持たせてくれたそうです。


その日の夜、電話で私にお見合いの様子を

一部始終聞かせてくれたNさん。


さぞかし、楽しかったと思いきや、彼女にとって、

Iさんの行動はどうも理解できないことが多かったようです。


「Iさんたら、今日初めて会ったのに、

8000円もするランチをご馳走してくれて、

その後タクシーで、上本町まで送ってくれた上に、

お土産まで買ってくれて…」


「あ~そう。それはまた丁重なおもてなしをしてくださったのね」


「もちろん、よくしてくださったことには感謝しているんですが、

でも、いくらなんでも初めて会った私に、

あそこまでお金を遣うということは、

他でもそれだけのお付き合いをしているということでしょ?」


「まぁ、会社の社長さんだから、接待慣れしていることもあるし、

それはIさんなりのおもてなしだったんじゃない」


「でも、そんなに大きな会社の社長さんでもないのに、

いつもあんなにお金を遣うものなんですか?

タクシーの支払だって、5000円出して2000円以上も

お釣りがあったのに取らないんですよ。

そんなところが逆に何か、違いすぎるっていっていうか…」


「あ~そう…じゃぁ今回のお話、お断りする?」


「…」


たしかに、Iさんの立ち振る舞いは、

堅実なサラリーマン家庭で育ったNさんには、

少し理解しにくいところがあったのも無理はないかもしれません。


私も夫は公務員でしたし、その妻の立場でIさんの振舞いを

見聞きしたとしたら、事業をされているような方は、

やっぱり派手だなぁ~と思ったことでしょう。


しかし、夫が亡くなってから今に至るまで、

30年近く事業主として生きてきましたので、

Iさんには何の違和感も持ちません。


たしかにランチに8000円をかけるのは、一見贅沢に感じますが、

逆に1500円のランチで1時間以上もその席を占拠することは、

「大人の振舞い」と言えるでしょうか?


ランチに8000円なのではなく、それらしい雰囲気の「場」で、

できるだけ「いい時間」を過ごすということを目的とするなら、

それくらいのコストはむしろ当たり前なのです。


また、Iさんがタクシーの運転手さんにチップを渡したのも、

サービスを受けたことに対する少しの「気持ちとしてのお金」を施し、

相手の気分を良くすることで、その何十倍、何百倍のいいことが

返ってくることを事業をしている人は知っているからです。


サラリーマン家庭で育ったNさん、2代目社長のIさん。


どちらが立派だとか、優れているとか、そんな区別はできません。


しかし、立場の違い、環境の違いによってそれぞれの価値観は違います。


大切なことはその違いを否定しないこと。


「なるほどそんな違いもあるんだ」と認めること。


これから多くの人と会っていく過程で、

そのような柔軟性をもって一人ひとりの相手を見て、

感じることが大事です。


なにより、そのような習慣が自分の器を広げ、器が大きくなったぶん、

多くの有望な縁を引き寄せることになるのです。


お見合いは、異なる価値観を学ぶ場でもあること。


参考にしていただければ幸いです。

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